中丸雄一が過去に推したKAT-TUNの曲を考察してみた
ヲタクの間で「私この曲好き~!」や「この曲は名曲だね♪」などと語られることはごまんとあるだろうが、KAT-TUN本人たちがKAT-TUN自身の楽曲を「好きだ」「気に入ってる」と発言することもしばしば見られる。
ヲタクとは単純なもので本人たちが「好きだ」と発言するとまた違った感じ方でその曲が聞けてしまうものである。
今回は中丸雄一に限定して、いわば「公式認定」されたKAT-TUNの楽曲を考察していきたいと思います。
※ソース(情報源)不足なものも多いですがご勘弁を・・・
・OUR STORY~プロローグ~
2008年発売の3rdアルバム KAT-TUNⅢ-QUEEN OF PIRATES 収録
雑誌で今回のアルバ好きな曲は?という質問の答えで挙げる。
KAT-TUN LIVE TOUR 2008 QUEEN OF PAIRATESのダブルアンコールで歌われた際の曲振りでも「俺、この歌好き!」と発言している。
曲の雰囲気は透明感のあるちょっと切ない恋愛ソング。
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l00dbaf.html
なんらかの事情から別れなくてはならない二人だが、これはサヨナラではなく新しい物語の始まり。いつか必ず迎えに行くから振り向かないで。お前のことは忘れないよ。と悲恋?なんだけど前向き未来を見てるそんな楽曲。ここから始まる新たなストーリーだから~プロローグ~なんですね。
曲調も歌詞も「時をかける少女」みたいな物語のイメージ、個人的に。そんな曲をダブルアンコでKAT-TUNさんに「サヨナラじゃ~な~い」なんて歌われたら涙腺やられます。いつかエピローグソングも作って欲しいところだ。
ちなみに他メンバーも好きな曲、女の子に聞かせたい曲に挙げています。
作曲のErik Lidbom氏はLIPS初回限定盤のカップリング「LOVE」も手がけている。どおりで!
・SMILE
2010年発売の12thシングル Going! 初回限定盤1収録のカップリング曲
同年発売のオリスタで「SMILE好きなんです、俺」発言
曲調は完全なバラード。これも君との時間は忘れないよ的な歌詞。KAT-TUN LIVE TOUR 2010 PART1、PART2でコンサートの最後に歌われた。
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l020699.html
当時赤西留学以降初の5人になってのシングルで(まだ脱退は発表されておらず収録やコンサートには不参加だったものの在籍はしていた)Going!とこの曲は歌いだしが中丸で新鮮だと言われていた。中丸自身も「やっと主メロが歌えました!」と発言したり亀も「Aメロを中丸の後ろで踊るのが新鮮!」と発言していた。またこの頃センターがローテーションしたり聖の主メロ、田口のハモリなども増え徐々にツートップ性の強かった6人から体制が変わり始め新しい試みが多かった。今の体制の原点にも繋がっていそうだ。
ちなみに当時亀はGoing!のPVは今までと違って明るいから爽やかな雰囲気が中丸とハマる、サッカーのシーンがかっこいい、B面でも歌いだしが中丸で今回は中丸得だ!と言っていた(笑)私もこの頃から中丸くんの良さが徐々に前へ出てきたと感じています。
・SWEET CHAIN
2011年発売の16thシングル RUN FOR YOU 通常盤収録のカップリング曲
webで「オススメです」発言。
甘甘なR&B調の楽曲。
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l025c54.html
ヲタ人気も高いスイチェ。上田くん曰く「甘ったるい歌詞だけど女の子が好きそう」はい、まさにその通り。この曲はメンバーがほぼファルセットで歌っててかなりキーが高いです。「君しか見えない」「誰にも渡したくない」と本当に甘い歌詞なのに出だしの中丸さんの「(待ち合わせ9 P.M ピアスを揺らし)佇む君をもう少し見ていよう 会いたかったと言わせたい」がS気溢れすぎてて凶器。※()部分は亀。会いたかったと~は爺孫のハモリ ちょっと異常なくらい彼女に執着してる感がいかにも中丸の推し曲らしい。
作詞のmiwa*氏がすごい。スイチェ以外に、「あの日のように」「EXPOSE」「Connect&Go」「STEP TO LOVE」「SPIRIT」「それぞれの空」「TWO」「BABY B MINE」「RADIO」も手がけている。甘いのから辛いのまでイケる猛者だった。
余談ですが「甘ったるい」と発言していた上田くんのパートが「君はシュガー キャンディー チョコレート baby」であんたが一番甘ったるいよとヲタが総ツッコミした。
・BABY B MINE
2011年発売の17thシングル BIRTH 通常盤収録のカップリング
中丸のページで好き発言。
いかにもKAT-TUN担が好きそうな強めかっこいい系の曲調でエロセクシーな歌詞。エフェクトも使っていてKAT-TUNらしい楽曲。
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l0270e4.html
歌いだしも中丸で中丸担ないし中丸の声担は結構この曲に悶えた人が多いんじゃないかと。普段そういう素振りを見せない分色気ムンムンソングの破壊力がすごい。メロディの裏で「so baby mine baby mine」と歌う中丸、「抱きしめたい」の中丸に心動かないヲタクは存在するのだろうか。いや、しない(反語)。他メンバーのパートだが、「CALL U 7回半呼び出して 弱気な思考よぎるけど」とか女々しさがあるところもまたこの曲の良さである。
余談ですが田口曰くこの曲は「ひたすらBABY BABY歌った」曲。
上記にもあるようにKAT-TUNの曲をたくさん手がけているmiwa*氏作詞。
・WALKING IN THE LIGHT
2012年発売の18thシングル TO THE LIMIT初回限定盤収録のカップリング曲
ラジオで「すっげーいい曲なの」発言
曲調もリズムも明るく割とポップなイメージ。KAT-TUNにはちょっと珍しいかわいい感じの楽曲。
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l02929b.html
歌詞が1番と2番で対比になっており、1番は曲名通り明るい所を歩いてるイメージな前向きな歌詞。しかし2番ではWALKING IN THE RAINと雨道になり「涙」「不安」など負のワードがでてくる。伴奏も雨音を連想させる。ここがこの曲のいいところで、曲調もタイトルも明るいのにちゃんとネガティブになってしまう瞬間があることも謳われている。しかしそんな時も寄り添って辛さは半分分け合おう的な歌詞なのです。サビの「キミの笑顔を照らしたい」っていう部分がタイトルと合っている。
個人的な意見として雨男が多いKAT-TUN、そして雨男中丸に合う曲だなぁと思ってました。そして雨の日はこの曲を聴いてしまう。
ラジオで新曲をテーマに話していたところこの曲を「いい曲だ」と発言する際に曲名が出てこず苦戦する中丸。なんでも以前からカップリングの候補曲に挙がっていたそうで、この時ようやく収録されたそう。お気に入りなのに曲名が出なかった理由は、製作段階で曲名がちょこちょこ変わるからと説明。結局マネかスタッフに確認してまだタイトル未定と判明。野球中継の(SPIRIT)とそれぞれの空ともう一曲のやつ!と言っていた。
ちなみに作曲者はDaddylong氏とNaoshi Shimada氏の連名だがDaddylong氏は「Connect&Go」の作曲をROCK STONE氏と手がけている。
さらに話は逸れるがそのROCK STONE氏は「GIMME LUV」、「ONE DAY」も他者との連名で作曲している。
・歩道橋
2012年発売6thアルバム CHIAN 収録
songsで今回のアルバムで気に入ってる曲は?という質問に回答
切なさもあるけどKAT-TUNに多くはないラブラブ幸せソングのバラード。
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l027c96.html
曲名通り歌詞は歩道橋の上から街を眺めている描写やカップルの日常的なことが謳われている楽曲。いつも世界観が壮大で現実離れしたものや幻想的な楽曲が多いKAT-TUNだがこの曲は本当に普通のカップル。ほんと、ふっつー。「駅」「コンビニ」「ビル」等かなり生活感あるワードがでてくる。
恋愛のことだけでなく2番で「仲間」がちょっとでてくる。そして「夢」も出てきていて、この楽曲の主人公には夢があるんだけどそれを一緒に語った仲間にも自分の繋がりとはまた別に守る暮らしがあって、それを夢より優先させてるのを見たら切ない気持ちがある。自分も恋愛と夢を天秤にかけて夢で精一杯になってしまって彼女に寂しい思いや我慢させてしまってた。でもこれからは君を幸せにするっていう・・・。
最後に「悔し涙の夜 自分のことのように泣いてくれた君」とあるからこの主人公は夢に破れてしまったのかな?と解釈しました。
曲全体を通して「変わる」っていうワードが出てきてるからあの頃は君と愛を語ったり不安になったりした。みんな夢追って同じように語らったけど時が経って取り巻く事情とかも含め変わっていったねっていう人間関係や自分の変化を街並みが変化していくのと重ねて言っている。大人になって落ち着いた恋愛ソング。
「手を振り迎えに来る君 明日も会うって何度も言う君 ちょっと寝込んだだけで大げさに看病しに来たくせに寝ちゃう君」ってリア充感満載な歌詞のところの女性像が中丸の理想とマッチしてそうです。
作曲はKOUDAI IWATSBO氏で作詞はKOUDAI IWATSBO氏とeco氏の連名で、KOUDAI IWATSBO氏は「in theDARK」「Birds」「僕なりの恋」の作詞作曲、eco氏は「Going!」「春夏秋冬」「SMILE FOR YOU」「PERFECT」「WHITE」「White X'mas」「MOON」「RIGHT NOW」「Love yourself~君が嫌いな君が好き~」「RESCUE」も手がけている。半端ねぇ・・・。
今、「あれ?あの曲出てなくない?」と思いながら読んでる人もいるんじゃないでしょうか。
私は基本的に物事は時系列順に進めていきたいタイプなんですがこればっかりはやはり大トリに持ってくるしかないだろう、ということで最後にしました。
お待たせしました。
・Your Side
2007年発売の4thシングル 喜びの歌 初回限定盤と通常盤ともに収録のカップリング曲
発売から年数が経っても中丸が推し続けたことで有名すぎる伝説の楽曲。
曲全体の雰囲気が好き発言。
曲調は暗め→サビで明るめのマイナー調。禁断の恋を描いたねっとり系ラブソング。
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l00a8e3.html
かなり重いし許されない恋なんだけど相手もこちらに心許していて・・・。不倫の歌だとかいろいろ言われていましたが、私は兄妹(姉弟?)の恋愛っていう説を個人的に推してます(でもこれだと中丸がかなり危ない人ですね)。だから結婚できないから「偽物の指輪が今 精一杯」なのかな?とか。偽造指輪で相手が既婚者だから不倫説とか色々なパターンで解釈できますね。ラップ部分で「I know the last chance. I cannot miss this shot.」(最後のチャンスだってわかってる。だからこの機会を逃せない的な)とあるのでまるで駆け落ちするかのような歌詞です。「何もないI hate myself」何もない(できない)自分が嫌いとあるのでも禁断の恋愛の中でどかしさとそれでも君のそばにいると謳ってる曲。
モロ中丸が好きそうな楽曲である。言われてみればAメロと中丸ソロ「key of life」と雰囲気が似ているかもしれない。いい曲だけど、この恋愛観に心打たれてるなんて中丸が心配・・・といったファンの声もちらほらあった。
以上のどんな楽曲かを踏まえた上で考えよう。
この曲を語るにはどうやっても外せない、この曲が伝説と言われる由縁のヲタクの間でも今でも語り継がれてるあの伝説の少年倶楽部プレミアムについて。
ユアサイが収録される喜びの歌が発売された2007年6月6日のほぼ半年後の2007年12月16日の少年倶楽部プレミアムに中丸が一人でゲスト出演した時のこと。
当時司会だった国分太一に緊張しつつも自身の経歴やグループとしての活動などを過去映像を挟みながら語り、ちょっと涙流れそうな話もしつつプレミアムショー(歌うコーナー)へ。
一人でゲストに呼ばれてるんだから一人で歌うのが普通の流れ。なのに中丸さんの隣に上田いる。
そして二人でユアサイデュエットをお披露目。なんだこれ。
何故上田くんも出演することになったのかという、と当時ロバ丸が二人でやっていたラジオで「少プレに出るんだけど上田も出ちゃう?」的な流れに。この時点でだいぶ意味わかんないけどまぁここまでならノリとか冗談であるかなっって。普通本当に出る?だって中丸が上田と歌いたいんで上田もいいですか的な話をスタッフに通したってことになるよね?いや私が今回言いたいのはそこじゃないんだけどさ・・・ユアサイについてなんだけどさ・・・
当時のTVnaviで
中丸「本当はお前のピアノと俺のHBBでセッションしたいって思ってたんだけど、練習時間ないじゃん。だからYour Side歌おう!」
上田「Your Side難しいから不安なんだけどがんばります(笑)」
って載ってたらしいので本当はまた別のことがしたかったんだけど、(そっちも見てみたいし素晴らしい)でもそこでじゃあ何歌う?ってなってユアサイが出てきちゃうあたり好き具合が伺えるかと。しかも上田くんが「難しい」って言ってるんだから他の曲にする選択肢もあるのに中丸の強火ユアサイ担具合出ちゃってる。
2012年のLIVE TOUR CHAINではメンバーがクイズをするコーナーがあり、その中でイントロで曲名を当てるものもあったが京セラ公演で早押しには勝ったのにまさかの「僕らの街で」なのにYour Sideと間違えて答えてしまい本気でショックそうな表情をしたエピソードがある。この時もヲタクの間では「ほんとユアサイ好きだな」と静かに話題になった。5年経ってもなおユアサイのことは忘れていなかったようだ。間違えてるけど。
それまで中丸といえば低音というイメージが強く、低音パートを担当することやソロ曲もキーが低いものが多かった。(例:ハルカナ約束大サビ「溢れる愛が~」SHE SAID...「明日は見えないから~」key of life大サビ「愛してたこと~」etc……)中丸の低音担も少なくはなく、中丸の喉から響く低音にみんな悶えていた。
しかしこのユアサイで「眠るまで俺は君を愛すよ」という高音パートを担当したことによりそれ以降高音にも挑戦するようになり、ボイストレーニングを経てだいぶ音域が広がり歌唱力があがった。近年のKAT-TUNの楽曲はキーが高いものが多く、甘い高音でいちごみるくボイスだとヲタを沸かせている中丸だが低音にも高音にも萌えられるようになった起源はユアサイではないかとの声もあるほど。
作詞のN.B.Comics氏は「愛のコマンド」「喜びの歌」も手がけている。A面もB面も書いている・・・だと・・・?作曲者は3人いたので割愛。
・以上6曲をみて
中丸がお気に入りの楽曲にはどんな傾向があるのか気になって書きました。こうやってみるとバラードが多いなと感じました。まとめる前から中丸はR&B調が好きなのかなーとは思っていたけどバラード色も強めですね。中丸らしいなぁというのもあれば意外だなーと思うものも。KAT-TUNのバラード好きといえば亀なイメージがあるので他メンバーで考察もしてみたいところです。まぁ他メンバーにおいてもお気に入りの楽曲は?と聞かれたらバラードが挙がりがちなんじゃないかなぁとは思ってます。正直もっと未練たらたらソングが入ってくるかなーと思ってました。私の持っている情報が少ないので教えていただけたらまた追記したい所存です。